発熱外来
Outpatient Fever Clinic
発熱外来
Outpatient Fever Clinic
当院では発熱外来を実施しており、発熱、せき、咽頭痛などの症状でお困りの患者様の診察や、新型コロナウイルス・インフルエンザ・扁桃炎等の迅速抗原検査を行っております。いわゆる風邪はもちろんのこと、それ以外の疾患についても、採血やレントゲン検査などを用いることで、より精度の高い診断を心がけています。
発熱外来の受診にあたっては、診察時間を指定させて頂いておりますので、必ず来院前にお電話でご連絡頂きますようお願い申し上げます(web予約はお控え下さい)。事前のご連絡なく直接来院された場合には、一旦ご帰宅頂き、改めて当院が指定した時刻にご来院頂く対応を取らせて頂きますので、何卒ご了承下さい。かかりつけ患者様以外の方も受診可能です。小児の受診はご相談ください。
nodocaは、のどの画像と自覚症状等をAIが解析することで、インフルエンザ感染症に特徴的な所見や症状等を検出する検査機器です。検査開始から数秒〜十数秒で判定結果が得られます。AI技術(深層学習)を用いた医療機器としては、日本で初めて承認されました。
国内での治験における臨床成績は、感度76.0%、特異度 88.1%でした。この数字の意味するところは、インフルエンザに罹っているのに見逃される可能性が24.0%、インフルエンザに掛かっていないのにインフルエンザと診断される可能性が11.9%ということです。他の検査(抗原検査等)と比較して、特に発症早期の見逃しが少ないことが長所と言えます。
他の感染症検査よりも、検査時の苦痛や負担が少ないことが大きな利点です(軽い空嘔吐症状を伴うことがあります)。
インフルエンザ以外の感染症(新型コロナウイルス感染症、扁桃炎)などには対応していません。ただし、この検査でインフルエンザが陰性だった場合には、インフルエンザ以外の抗原検査等を追加で実施することが可能です。
発症から48時間以上が経過した場合は、この検査を受けることはできません。
対象年齢は6歳以上となります。
当院では、インフルエンザ・新型コロナウイルス・A群溶血性レンサ球菌(扁桃炎)の迅速抗原定性検査キットを常備しています。検査後、短時間(約10分程度)で結果をお伝えすることが可能です。
インフルエンザと新型コロナウイルスの検査では、鼻咽頭ぬぐい液を用います。検体採取時にツーンとする痛みを伴ったり、少量の鼻出血を生じることがあります。
扁桃炎の検査では、咽頭ぬぐい液を用います。
パキロビッド®パックは、米国ファイザー社が開発したCOVID-19の経口治療薬です。パキロビッド®パックは新型コロナウイルスに感染した方の体の細胞内でウイルスが増殖する際、ウイルスの材料となるタンパク質の合成を妨げることにより、抗ウイルス作用を発揮します。臨床試験では、発症後3日以内にパキロビッド®パックを投与した場合、入院又は死亡に至るリスクを89%減少できることが報告されています(入院又は死亡に至るリスク:プラセボ群 7.0%に対し、パキロビッド®パック投与群 0.8%)。
この薬は、COVID-19の蔓延という緊急性の高い状況において、通常よりも簡素化された手続きによって特例承認されたものです。そのため、有効性や安全性に関する情報は限られており、投与の適格性について厳密な判断が必要となります。具体的には、下記の諸条件に全て当てはまる患者様に対して、投与を考慮します。すべてのCOVID-19患者様が投与対象となるわけではないことに御留意下さい。
パキロビッド®パックは、併用注意・禁忌となる薬剤(飲み合わせが悪い薬)が数多くあるほか、腎機能により投与量の調整が必要となるなど、処方・調剤時に細心の注意が必要な薬剤です。そのため、当院でのパキロビッド®パックの処方は原則としてかかりつけ患者様に限定させて頂きます。
ラゲブリオ®(モルヌピラビル)は、2021年12月24日に承認された、COVID-19に対する初の経口治療薬です。ラゲブリオ®は新型コロナウイルスに感染した方の体の細胞内でウイルスが増殖する際、その遺伝情報(RNA)の複製を妨げることにより、抗ウイルス作用を発揮します。臨床試験では、この薬を内服することで入院又は死亡に至るリスクを30%減らせることが報告されています(入院又は死亡に至るリスク:プラセボ群 9.7%に対し、モルヌピラビル投与群 6.8%)。また、ラゲブリオ®はオミクロン株にも有効とされています。
この薬は、下記の諸条件に該当する患者様に対して投与を考慮します。すべてのCOVID-19患者様が投与対象となるわけではないことに御留意下さい。
新型コロナウイルス感染症を患った方の中には、回復してからも数週間から数カ月に渡って、息切れや胸痛、動悸、倦怠感、味覚・嗅覚障害などの症状に悩まされる方がいます。このような症状は、時間とともに改善することが多いとされているものの、その病態や原因については十分に解明されていません。
流行の波が訪れるごとに感染者数が急激に増え、医療提供体制の逼迫が繰り返される状況が続いていますが、最近では、COVID-19と診断されてから検査等を全く受けることができないまま療養期間を終え、その後も後遺症と思われる症状に不安を抱く方が増加しつつあります。当院では、このような患者様を診察した上で、診療上必要と判断した場合に諸検査(採血、心電図、レントゲン、心エコー)を実施し、特に肺や心臓に大きな障害が生じていないかどうかを評価します。また、症状を緩和する薬の処方や、病態の重症度や緊急性・必要性に応じて高次医療機関に御紹介するなどの対応を行います。
発熱外来 問診票
※ 問診票のページ(発熱外来を受診する方専用)に移動します
こちらから発熱外来を予約することはできません