循環器内科で診る症状|本郷真砂ハートクリニック|文京区・春日駅徒歩1分

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03-3814-1155

胸痛、動悸等のある方

Cardiology Symptoms

循環器内科で診る症状|本郷真砂ハートクリニック|文京区・春日駅徒歩1分

循環器内科で診る症状

循環器内科は、心臓や血管を専門とする診療科です。下記のような症状の診察を行います。

  • 胸が痛い
  • 背中が痛い
  • 動悸がする
  • 息が切れる
  • 横になると苦しい
  • ゼイゼイする
  • 足がむくむ
  • めまいがする
  • 意識が遠のく
  • 失神した
  • だるい
  • 心臓に雑音があると言われた
  • 歩くと足が痛くなる

症状に応じた当院での診療の流れ

胸痛へのアプローチ

 胸部には心臓や肺、大動脈など、数多くの重要な臓器が存在します。そのため、胸痛を自覚した患者様の多くは、ご自身が生命に関わる重篤な病気に罹っていることを心配して医療機関を受診されます。当院では以下のような手順により、胸痛を訴える患者様の診療を行います(患者様のご年齢や症状、状態などによって、診療内容が異なることもあります)。

緊急疾患による胸痛

 胸痛を生じる疾患は数多くあるものの、一刻一秒を争って緊急に治療を行う必要がある疾患の種類は限られます。特に代表的なものは、急性心筋梗塞、不安定狭心症、緊張性気胸、肺塞栓症、急性大動脈解離などであり、来院時にも強い胸痛が持続している方に対しては、まずはこれらの疾患の有無を判断することから診察を開始します。それぞれの疾患に特徴的な症状を見極めつつ、身体診察や各種院内検査(採血・心電図・レントゲン・心エコー等)を行うことにより、迅速かつ的確な診断に努めます。緊急疾患の可能性が疑われた段階で、速やかに高次救急医療機関への紹介・救急搬送などを手配します。

 これらの病気は治療までの時間との勝負です。過去に経験したことのない、強い胸痛を自覚したときは、是非、患者様ご自身の判断で救急車を呼んで下さい。

その他の重要な臓器疾患による胸痛

 続いて、緊急性はなくとも適切な治療を要する臓器疾患の評価を行います。具体的には、労作性狭心症や冠攣縮性狭心症、心膜炎・心筋炎、肺炎、逆流性食道炎などがそれにあたります。症状や身体所見、各種基本検査によりある程度の見当を付けた上で、必要に応じて各種精密検査をご案内します。当院では実施できない検査(心臓カテーテル検査、トレッドミル負荷心電図検査、CT、内視鏡検査等)が必要な場合には、適切な連携医療機関に御紹介致します。

体性痛による胸痛

 皮膚、筋肉、神経、骨・軟骨など、体の表面に近い組織に生じる痛みのことを体性痛と言います。代表的な疾患としては肋間神経痛があります。比較的狭い範囲に鋭い痛みを生じ、姿勢変化や体動、呼吸等により症状の程度が変化することなどが特徴です。殆どの体性痛は、健康や生命を脅かすことはありませんが、診断にあたっては胸部臓器(心臓や肺など)の疾患を除外することが求められます。30歳台までの患者様が胸痛を訴える場合、その原因は体性痛である頻度が高いです。鎮痛薬などによる対処療法を行うことが一般的です。

 体性痛の中でも注意が必要なのは、帯状疱疹です。神経痛の出現から数日遅れて、皮膚に多数の小さな発疹が出現します。そのため、発疹が出現する前に受診された場合には、帯状疱疹と診断することが難しい場合があります。治療開始が遅れると全身性の症状が出現したり、後遺症(帯状疱疹後神経痛)のリスクが高まるため、帯状疱疹を疑う発疹が出現した際には、繰り返し受診して頂く必要があります。

動悸へのアプローチ

 動悸は、診察が難しい症状の一つです。その理由として、症状の原因が多岐にわたることや、症状があるときの心電図を記録しないと正確に診断できないこと、などが挙げられます。動悸そのものはさほど稀ではない症状ながら、患者様自身に生じると、健康や生命に対する強い不安を掻き立てられるものです。動悸発作を繰り返しているにもかかわらず、医療機関を受診する頃には症状が治まってしまうため、いつまでも診断が付かずに困っている患者様も珍しくありません。

 当院では、詳細な問診や診察、および検査を通じて、動悸症状の原因のみならず、心臓の機能や状態の把握にも努めます。これにより、症状の原因となる病態の重症度を、受診された当日のうちに可能な限り見定め、緊急性が高いと判断された場合には高次医療機関への紹介を含めた適切な対応を行います。また、症状の原因となっている臓器(=心臓)の状態を出来るだけ詳しくご説明することで、患者様の不安の軽減にも心掛けます。

生理的な頻脈(洞頻脈)による動悸

 健康な心臓では、自律神経(交感神経と副交感神経)の影響を受けて常に心拍数が変動しています。就寝中には副交感神経が優位となって脈がゆっくりになりますし、運動中は交感神経が活性化して生理的な頻脈となります。この生理的頻脈のことを、「洞頻脈」と言います。

 運動以外で洞頻脈を生じる原因の代表は、情動(不安・緊張・興奮など)や精神的ストレス、過労、睡眠不足です。心身への過負荷は自律神経の働きに大きな乱れを生じ、動悸症状につながることが珍しくありません。また、発熱、脱水、貧血、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、心不全などの疾患・病態でも洞頻脈を生じえます。若い方(特に女性)では、バセドウ病や貧血が原因となっているケースがあり、ご高齢の方では脱水や心不全などが問題となります。あらゆる年齢層において、正確かつ慎重な評価が必要です。

不整脈が原因の動悸

(作成中)