禁煙外来
smoking cessation clinic
禁煙外来
smoking cessation clinic
現在、内服の禁煙補助薬(チャンピックス®)は世界的に供給が停止しており、再開の見通しが立っておりません。そのため、代用薬としてニコチンパッチをご案内しております。予めご了承下さい。
喫煙は、がん、心筋梗塞、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病、消化管潰瘍、慢性腎臓病、喘息、アトピー性皮膚炎、不妊症、胎児・新生児異常、中耳炎、認知症、うつ病、歯周病など、広範囲に渡る疾患のリスクを大きく上昇させます。喫煙習慣はニコチン依存症という病気であり、下記の一定の条件を満たせば健康保険等を使って禁煙外来での治療を受けることができます。禁煙治療に用いる禁煙補助薬(チャンピックス®)は、喫煙の満足感を減らすとともに、禁煙時のニコチン切れによる離脱症状を緩和します。これにより、約65%の方が禁煙に成功することが報告されています。
ニコチン依存症の判定テストで、「はい」が5つ以上である方
禁煙外来は12週間に計5回の診察を受けて頂くことが基本となります。
禁煙治療の条件確認、禁煙開始日の設定、禁煙補助薬の処方
禁煙開始日の1週間前を「1日目」として、この日から禁煙補助薬の内服を始めます。
※チャンピックス®の内服は同じ量で12週目まで継続します。
2~4回目の各診察では、禁煙状況と離脱症状および薬剤副作用の確認を行うほか、息に含まれる一酸化炭素濃度の測定、禁煙に向けたアドバイス、禁煙補助薬の処方などを行います。
禁煙状況の最終確認
(禁煙治療を受けた回数と、禁煙成功率の関係)
禁煙外来は、診察回数を重ねるごとに禁煙成功率が上昇することがわかっています。禁煙開始日を過ぎて上手に禁煙できなくても、医師と看護師が禁煙に向けた取り組みのサポートを行いますので、是非受診を続けて下さい。一方、すんなりと禁煙に成功した方でも、スケジュール通りに受診と禁煙補助薬の内服を続けることで、その後の喫煙再開を防ぐことができます。
禁煙補助薬(チャンピックス®)の主な副作用には、吐き気、頭痛、便秘、不眠などがあります。このうち吐き気については、食後に十分な量の水(コップ1杯程度)で内服する、吐き気止め薬を併用する、などの対処法があります。
12週間、計5回の治療スケジュールで、治療にかかる自己負担額の合計は、3割負担の方で約20,000円です。
一方、毎日1箱タバコを吸う方であれば、1箱550円として3ヶ月で約45,000円のタバコ代がかかります。
禁煙外来では、概ねタバコ代よりも安い費用で禁煙治療に取り組んで頂くことができます。