健康診断で「ブルガダ型心電図」を指摘された方へ

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健診で「ブルガダ型心電図」と指摘されたら

健康診断で「ブルガダ型心電図」を指摘された方へ

ブルガダ型心電図

 健康診断や心電図検査で「ブルガダ型心電図」を指摘された方へ、循環器専門医が解説します。

 健康診断の心電図判定で、「ブルガダ型心電図(疑いを含む)」や「右脚ブロックとST上昇」などと記載される項目です。この心電図波形は、心臓の筋肉の電気的な性質に遺伝的な特徴があることを示しており、アジア人の男性に多く見られることが知られています。この波形そのものが直ちに「病気」というわけではありませんが、一部の方において、「心室細動」という致死的な不整脈を引き起こし、夜間の突然死(いわゆる「ぽっくり病」)の原因となることが知られているため、注意深い評価が必要です。

 ブルガダ心電図には、典型的な「タイプ1(Coved型)」と、疑いレベルの「タイプ2・3(Saddle-back型)」があります。重要な点は、「心電図がブルガダ型であること」と、「ブルガダ症候群(病気)」であることはイコールではない、ということです。心電図がブルガダ型であっても、過去に失神(気を失う)した経験がなく、ご家族に若くして突然死された方がいなければ、将来的に致死的な不整脈が起こる確率は非常に低い(年間1%以下)とされており、過度に恐れる必要はありません。多くの場合、治療の必要はなく、年1回の検診での経過観察となります。

 しかし、最大限に警戒すべきケースがあります。それは、ご自身に「失神発作(特に前触れなく急に意識を失う)」の既往がある場合や、「血縁者に突然死された方がいる」場合です。これらに該当する方は、将来的に危険な不整脈を起こすリスクが高いため、専門的な検査や治療の対象となります。また、ブルガダ型心電図の特徴として、発熱時、飲酒後、満腹時、就寝中などに波形が顕著になりやすく、不整脈が誘発されやすいという性質があります。そのため、発熱時には早めに解熱剤を使用する、過度な飲酒を控えるといった生活上の注意が重要です。

 検診で指摘された場合、まずは当院を受診してください。心電図の形を専門医が詳細に判定し、危険なサイン(失神歴や家族歴)がないかを問診します。また、必要に応じてホルター心電図(長時間心電図)で危険な不整脈が出現していないかどうかをチェックします。その結果、リスクが高いと判断された場合は、高次医療機関にて薬剤負荷試験や電気生理学的検査などの精密検査を行い、「植込み型除細動器(ICD)」の適応などを検討する流れとなります。「症状はないけれど、指摘されて不安」という方も、ご自身のリスクを正しく知るために、一度ご相談いただければと思います。

受診をご希望の方へ

当院の受診の流れ

1

Web予約のうえご来院ください

まずはWeb予約でご都合のよい日時をお取りください。

Web予約

2

初回の診察 — 状態の確認と検査の計画

問診・診察のうえ、必要に応じて採血・心電図・胸部レントゲンなどの基本的な検査をその場で行い、状態を確認します。緊急性が疑われる場合は、直ちに近隣の高次医療機関へご紹介します。さらに検査の追加が必要な場合は、ホルター心電図(携帯型の心電計)をお持ち帰りいただいたり、冠動脈CT検査(連携医療機関で実施)などの予約を行います。

3

2回目の受診 — 心エコーと結果のご説明

後日、心臓超音波検査(心エコー・予約制)を実施します。ホルター心電図やCTなどすべての検査結果が揃ったこの日に、結果を丁寧にご説明し、今後の方針を一緒に決めていきます。

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 当院ではセカンドオピニオン診療を行っておりません。すでに他の医療機関にて治療中の心疾患について、当院での相談を希望される際には必ず紹介状をお持ち頂きますよう、お願い致します。かかりつけの先生からの紹介状を持たず受診をされると、過去の経緯や検査結果などがまったくわからないところから手探りの診察となるため、当院にて正確な診断・治療を行うことは、却って困難になります。また、検査や治療が重複することにより、金銭面のみならず、患者様の身体面でも大きな負担が生じます。さらに健康保険側では、医療費の適正化の取り組みとして重複受診を行っている方の調査を行っており、患者様に個別に連絡が入るケースがあります。ご理解、ご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

その他の検診異常については心臓の病気と検診異常のページをご覧ください。

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