心室期外収縮
心室期外収縮
心臓の下側の部屋である「心室」から、正常な脈のリズムよりも早いタイミングで異常な電気信号が発生する不整脈です。上室期外収縮と同様、「脈が飛ぶ」「一瞬ドキッとする」などと訴える方が多いです。健康な方でも認められますが、狭心症、心筋梗塞、心筋症、弁膜症などの心臓病が背景にあって出現することもあるため、慎重な評価が必要です。

診断においては、「心臓に別の病気が隠れていないか」と「不整脈の頻度」の2点を確認することが極めて重要です。当院では、心臓超音波検査を行って心臓のポンプ機能や弁の状態を詳しく調べるほか、ホルター心電図(24時間心電図)を用いて、1日に何回くらいの不整脈が出ているか、連発(続けて出ること)はないか等を解析します。
検査の結果、心臓の機能が正常で、不整脈の回数が少ない場合は、基本的に治療の必要はなく、経過観察となります。睡眠不足やストレスの解消、禁煙などで改善することも多いです。一方で、1日の総心拍数の10〜15%以上を占めるほど頻発している場合は、たとえ自覚症状がなくとも心臓の機能が低下してしまう(頻脈誘発性心筋症)リスクがあるため、薬物療法やカテーテルアブレーション治療を検討します。また、心臓の機能が良好で、不整脈が頻発していない場合であっても、不整脈に伴って強い自覚症状がある場合には薬物療法を行うことがあります。
もし、動悸に伴って「気が遠くなる(失神)」「ふらつき」「胸痛」などを自覚した場合は、危険な不整脈の前兆である可能性があります。その際は様子を見ることなく、速やかに医療機関を受診してください。
当院の受診の流れ
初回の診察 — 状態の確認と検査の計画
問診・診察のうえ、必要に応じて採血・心電図・胸部レントゲンなどの基本的な検査をその場で行い、状態を確認します。緊急性が疑われる場合は、直ちに近隣の高次医療機関へご紹介します。さらに検査の追加が必要な場合は、ホルター心電図(携帯型の心電計)をお持ち帰りいただいたり、冠動脈CT検査(連携医療機関で実施)などの予約を行います。
2回目の受診 — 心エコーと結果のご説明
後日、心臓超音波検査(心エコー・予約制)を実施します。ホルター心電図やCTなどすべての検査結果が揃ったこの日に、結果を丁寧にご説明し、今後の方針を一緒に決めていきます。
当院ではセカンドオピニオン診療を行っておりません。すでに他の医療機関にて治療中の心疾患について、当院での相談を希望される際には必ず紹介状をお持ち頂きますよう、お願い致します。かかりつけの先生からの紹介状を持たず受診をされると、過去の経緯や検査結果などがまったくわからないところから手探りの診察となるため、当院にて正確な診断・治療を行うことは、却って困難になります。また、検査や治療が重複することにより、金銭面のみならず、患者様の身体面でも大きな負担が生じます。さらに健康保険側では、医療費の適正化の取り組みとして重複受診を行っている方の調査を行っており、患者様に個別に連絡が入るケースがあります。ご理解、ご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
その他の循環器内科の病気については循環器内科の病気のページをご覧ください。