健康診断で「心雑音」を指摘された方へ

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健診で「心雑音」と指摘されたら

健康診断で「心雑音」を指摘された方へ

心雑音

 健康診断や心電図検査で「心雑音」を指摘された方へ、循環器専門医が解説します。

 健康診断や人間ドックの聴診で、「心臓に雑音が聞こえる」と指摘される項目です。通常、心臓の音は弁が閉じる時の「ドックン、ドックン」という規則正しい音が聞こえますが、心雑音とは、心臓の中で血液が流れる際に何らかの乱れが生じ、「シュー」「ザー」といった余分な音が混じって聞こえる状態を指します。指摘されると驚かれることが多いですが、必ずしもすぐに手術や入院が必要な「重い心臓病」を意味するわけではありません。

 心雑音には、大きく分けて二つのタイプがあります。一つ目は「機能性雑音(無害性雑音)」と呼ばれるもので、心臓の構造には全く異常がないにもかかわらず、血液の勢いが良かったり、貧血や発熱があったりすることで聞こえる雑音です。子供を含む若年者や痩せ型の方によく見られ、この場合は治療の必要はなく、放置しても健康上の問題はありません。二つ目は「病的雑音」で、心臓の弁膜症(逆流防止弁が狭くなったり、逆流したりしている)や、心臓に穴が開いている(心室中隔欠損症など)、心臓の中で血液の通り道が狭くなっている(閉塞性肥大型心筋症など)といった、心臓の構造的な異常が原因で生じているものです。こちらは、程度によっては治療および定期的な経過観察が必要となります。

 聴診器だけで「機能性雑音」と「病的雑音」を完全に区別することは、得てして困難です。そのため、「心雑音」を指摘された場合には、「心臓超音波検査(心エコー)」による精査が必要です。超音波検査を行えば、雑音の原因が心臓の病気によるものなのか、それとも心配のないものなのかを、痛みや被曝を伴わずに速やかに判定することができます。

 もし病的な雑音であったとしても、軽度であれば当面は経過観察で済むことが大半です。しかし、中には自覚症状がないまま進行している弁膜症が隠れていることもあり、早期発見ができれば適切なタイミングで治療介入が可能になります。

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当院の受診の流れ

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初回の診察 — 状態の確認と検査の計画

問診・診察のうえ、必要に応じて採血・心電図・胸部レントゲンなどの基本的な検査をその場で行い、状態を確認します。緊急性が疑われる場合は、直ちに近隣の高次医療機関へご紹介します。さらに検査の追加が必要な場合は、ホルター心電図(携帯型の心電計)をお持ち帰りいただいたり、冠動脈CT検査(連携医療機関で実施)などの予約を行います。

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2回目の受診 — 心エコーと結果のご説明

後日、心臓超音波検査(心エコー・予約制)を実施します。ホルター心電図やCTなどすべての検査結果が揃ったこの日に、結果を丁寧にご説明し、今後の方針を一緒に決めていきます。

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 当院ではセカンドオピニオン診療を行っておりません。すでに他の医療機関にて治療中の心疾患について、当院での相談を希望される際には必ず紹介状をお持ち頂きますよう、お願い致します。かかりつけの先生からの紹介状を持たず受診をされると、過去の経緯や検査結果などがまったくわからないところから手探りの診察となるため、当院にて正確な診断・治療を行うことは、却って困難になります。また、検査や治療が重複することにより、金銭面のみならず、患者様の身体面でも大きな負担が生じます。さらに健康保険側では、医療費の適正化の取り組みとして重複受診を行っている方の調査を行っており、患者様に個別に連絡が入るケースがあります。ご理解、ご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

その他の検診異常については心臓の病気と検診異常のページをご覧ください。

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