健康診断で「R波増高不良」を指摘された方へ

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健診で「R波増高不良」と指摘されたら

健康診断で「R波増高不良」を指摘された方へ

R波増高不良

 健康診断や心電図検査で「R波増高不良」を指摘された方へ、循環器専門医が解説します。

 健康診断の心電図判定で、「R波増高不良(アールはぞうこうふりょう)」と記載される項目です。少し難しい専門用語ですが、心電図の波形のうち、上に尖った山のような波(R波)の変化の具合に関する所見です。この所見が医学的に警戒される最大の理由は、「心筋梗塞の痕跡(陳旧性心筋梗塞)」である可能性があるからです。そのため、検診判定では「要精密検査」として扱われることが一般的です。

 しかし、実際に当院を受診される方の内訳を見ると、本当に心筋梗塞が見つかるケースの方が少数派です。なぜなら、この波形は「電極を貼る位置のわずかなズレ」や「体型」によっても頻繁に現れるからです。例えば、極端に痩せている方、太っている方、あるいは漏斗胸(胸の真ん中が凹んでいる形状)の方などは、心臓と電極の位置関係が変わるため、心臓自体は健康でもR波増高不良として記録されてしまうこと(位置的変化)が非常に多いのです。

 したがって、この判定が出た場合に重要なのは、「心筋梗塞によるものなのか」、それとも「単なる電極の位置や体型の問題なのか」を見極めることです。これを確認するために最も確実な方法は、「心臓超音波検査(心エコー)」です。エコー検査で心臓の壁の動きを観察し、もし動きが悪い部分があれば「心筋梗塞の影響」と診断されますが、壁が元気に動いていれば「位置的変化」と判断できます。

 「心筋梗塞の疑い」という言葉に驚かれるかもしれませんが、多くは心配のないケースです。しかし、稀に、自覚症状のない「隠れ心筋梗塞」や「心筋症」が見つかることもありますので、放置せずに一度はエコー検査を受けて頂くことをお勧めします。

受診をご希望の方へ

当院の受診の流れ

1

Web予約のうえご来院ください

まずはWeb予約でご都合のよい日時をお取りください。

Web予約

2

初回の診察 — 状態の確認と検査の計画

問診・診察のうえ、必要に応じて採血・心電図・胸部レントゲンなどの基本的な検査をその場で行い、状態を確認します。緊急性が疑われる場合は、直ちに近隣の高次医療機関へご紹介します。さらに検査の追加が必要な場合は、ホルター心電図(携帯型の心電計)をお持ち帰りいただいたり、冠動脈CT検査(連携医療機関で実施)などの予約を行います。

3

2回目の受診 — 心エコーと結果のご説明

後日、心臓超音波検査(心エコー・予約制)を実施します。ホルター心電図やCTなどすべての検査結果が揃ったこの日に、結果を丁寧にご説明し、今後の方針を一緒に決めていきます。

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 当院ではセカンドオピニオン診療を行っておりません。すでに他の医療機関にて治療中の心疾患について、当院での相談を希望される際には必ず紹介状をお持ち頂きますよう、お願い致します。かかりつけの先生からの紹介状を持たず受診をされると、過去の経緯や検査結果などがまったくわからないところから手探りの診察となるため、当院にて正確な診断・治療を行うことは、却って困難になります。また、検査や治療が重複することにより、金銭面のみならず、患者様の身体面でも大きな負担が生じます。さらに健康保険側では、医療費の適正化の取り組みとして重複受診を行っている方の調査を行っており、患者様に個別に連絡が入るケースがあります。ご理解、ご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

その他の検診異常については心臓の病気と検診異常のページをご覧ください。

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